グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

20代の男二人が、毎月決めたテーマの料理を食べまくる。ただ楽しんでいるだけの日常blog。

『車力門ちゃわんぶ』四谷三丁目:東京とんかつ勢力図が塗り変わる!?割烹の料理人が本気で作る絶品とんかつ。【とんかつ文月】

 

「とんかつを超えるとんかつ。」

ピータン木綿がこう評したとんかつは全てにおいて感動的で心震わせる美味しさだった。

 

そのお店の名は、『車力門ちゃわんぶ』

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車力門と書いて、"しゃりきもん"と読む。

四ツ谷にあるお店だ。

 

こちらのお店は3240円(税込)のとんかつ定食のみ。

とんかつ定食一本で勝負。揺るぎない自信と覚悟を感じる。

 

私達はこの店に至るまでに、様々なとんかつを食してきた。

無論、とんかつ文月でとんかつを食べ続けるずっと前、食べ歩きを始めた頃からだ。

 

その中でお互い、ある程度は"自分が好きなとんかつ"という答えを見つけられたと思う。

しかし、此処のとんかつはその答えをいとも簡単に壊してきた。

それほど暴力的なまでに旨いとんかつだった。

 

 


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入店し、席に着くと店員さんが肉を見せてくれる。

光沢と艶のある、美しい豚肉だ。

ここで店員さんが脂の「多い」「少ない」を選ばせてくれる。

 

少ない方を選択し、とんかつの到着を待つ…

 

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まずは漬物が到着。

空腹に耐えきれず、一口…

!!!

素晴らしいクオリティの漬物に思わず驚く。

 

大将の武澤さんは以前まで割烹を開かれていた方。

今でも夜は大門の『くろぎ』で腕を振るっているんだとか。

流石の腕前。漬物でこの完成度。

言わずもがな、とんかつに胸が高鳴る。

 


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だがとんかつの前に、着目すべき点は沢山ある。

まずはこのソース。

滑らかで光沢のあるこのソース、なんと、温まっているのだ。

私はソースが温められているのを未だかつて経験したことがない。

温められることによってソースの香りがより強まり、鼻孔を心地よく刺激してくる。

 


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たまらず、キャベツにかけてしまった。

このキャベツも薄切りでみずみずしく、フワッとした食感。何もかけずに食べても美味い。

 


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そして、味噌汁。

お出汁と味噌が絶妙なバランスで混合された味噌汁。まさに割烹仕込みの味。

一枚大きく入ったお揚げが美味しいのなんの。

そして驚いたのが中に入っているネギ。少ししか乗ってないのに存在感がちゃんとある。

 

完成度の高すぎる脇役達。

とんかつへの期待は最高潮に達していた。

 

 

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そして、遂に到着…

この時をどれほど待ち侘びたことか。

食いしん坊でも十分に満足できるであろうボリューム。迫力が違う。


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そしてこの見た目からも分かる、しっとりと滑らかな肉質。

パサつくことは一切なく、むしろ肉汁でみずみずしくもある。

しかしながら、衣がふやけることはなく。サクサクの衣としっとりジューシーな肉が口の中で最高のマリアージュ

また、脂も全くしつこくなく、口の中に入れるとスッと消えていく。こんなに軽いとんかつの脂は初めてかもしれない。

サクサクとした衣、軽やかな脂の甘み、上質な豚肉の旨味…その全てが渾然一体となったとんかつ。

そんなとんかつに辛口のソースがまた絶妙に合う。

薫り高い芳醇なソースに絶品とんかつが合わさった時、我々の概念を超越する美味しさを体感することになる…

まさに至福の時間。

 

しかし、まだこれで終わりではない。

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駄目押しのカレー。

最後にカツカレーまで味わえるとは…至れり尽くせりである。

ソースで味を調節しながら食べるこのカレーは、甘口で野菜の甘みをしっかりと感じられる。

そこに辛口のソースを加えると、ソースな芳醇な薫りと共にカレーがグレードアップする。

身も心も満たされていくのを感じる…

 

とんかつの概念を超越した、至高のとんかつ。

日本料理のプロが作る、本気のとんかつを貴方も是非。

 

ご馳走さまでした。

ハード系パンダラボッチ 拝

 

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車力門 ちゃわんぶ
03-3356-1680
東京都新宿区荒木町3-22 島ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13234679/

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