グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

20代の男二人が、毎月決めたテーマの料理を食べまくる。ただ楽しんでいるだけの日常blog。

『豚組食堂』六本木:六本木の夜はしっぽりとんかつ。君はこの悪魔的魅力に勝てるか!?【とんかつ文月】

不規則な仕事をしていると、夕飯が22時を過ぎることはザラにある。

そしてとんかつ屋さんは、大体22時には閉店している。

夕飯にとんかつ屋さんを探す私にとって、これは非常に大きな問題だ。

しかし、六本木にこの問題を解決する一軒のお店がある。

それが、『豚組食堂』だ。

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うーん、オシャレ。

あまりとんかつ屋さんっぽくないですよね。


東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩二分直通。

こちらは23時まで営業している(L.Oは22:30)。

 

取り敢えずメニューを開くと、お店のこだわりが書かれている。

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本店は西麻布の『豚組』。

銘柄豚にこだわったとんかつ屋さん、私も大好きなお店である。

この『豚組食堂』では、少しリーズナブルに『豚組』の味が楽しめる。

 

ちなみに、『豚組食堂』には食べ方三原則というものがあり、

1. かつは横向き。

2. ソースは小皿に。

3. はじめは塩から。

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である。

「郷に入れば郷に従え」ということで、よっぽどの事がなければ原則に従う。

 

肝心のとんかつであるが、この日は飲み会後だったので、一番サッパリしていそうな「フィレかつ膳165g(スタンダード銘柄豚)」にした。

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一本まるごとタイプの見事なヒレカツだ。

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衣はザクザクとサクサクの間、申し分ない食べごたえが想像できる。

断面を見るとほんのり桜色。

肉の縮みも少なく、味に期待が高まる。

ラボッチも述べていることであるが、とんかつは衣と肉の親和性が非常に重要なのだ。

譲れないこだわりである。

 

それでは左から三切れ目を頂く。

これには特にこだわりはない。
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最初は塩で。

思った通り、大ぶりの衣ながらサクッと歯が通り、違和感なく肉に到達する。

柔らかすぎず、しっかり肉の繊維が感じられるカツを噛み締めると、旨味のつまった肉汁が。

非常にシルキーな甘味だ。

嫌みがない、こういった良い意味でさっぱりした脂には、確かに塩が合う。

 

だが、やはり個人的にはとんかつにはソース。

いつも通り、キャベツにソースをかけ、それを挟みながら、何物にも染まらない無垢なとんかつを頬張る。

ちょっとした背徳感と高揚感。

自分なりの食べ方を模索するのも、食の醍醐味である。

 

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やはり、汁物は赤だしに限る。

ラボッチはとん汁派だが、そこは認めつつ譲るつもりもない。

確かにとんかつ屋さんのとん汁は旨い。

だか、私はとんかつの後に脂を求めていないのだ。

さっぱりとした赤だしのお味噌汁は、とんかつを食べた後、心をほっと落ち着かせてくれるオアシス。

 

夜22時過ぎでも入店できる、貴重なとんかつ屋さん。

ちょっとした残業あがりに同僚の女の子をこのお店に誘い、男らしくとんかつを食べる姿を見せれば、もしかしたら株が上がるのではないか。

そんな夢を見させてくれる、とても素敵なお店である。

 

ピータン木綿 拝

 

とんかつ 豚組食堂
〒106-0032 東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワーB1
2,000円(平均)1,300円(ランチ平均)

 

前回の【とんかつ文月】はこちらから。

foodie-pandemonium.hatenablog.com