『上野藪蕎麦』上野:私を蕎麦好きにさせた思い出深い蕎麦。そんな美味しい蕎麦が食べられる、東京の名店。【蕎麦劇場神無月】
私は以前まで蕎麦が嫌いだった。
そんな私に蕎麦の美味しさを教えてくれたお店、それが、浦和にある『分上野藪かねこ』さんだ。
※『分上野藪かねこ』さんの過去記事もあるので是非。
そんなかねこさんが若かりし頃修行したお店。
そうーーー
今回訪問する『上野藪そば』だ。
ずっと来たかったお店である。
場所柄、海外の観光客の方が沢山来るのだろう。
クレジットカード対応や英語表記などの対応もバッチリだ。
店内に入るとガラス張りの蕎麦打ち部屋が。
昼間はここで蕎麦打ちを披露するのだろうか。
私が今回座ったのは蕎麦打ち部屋のちょうど真ん前。
ここから見る蕎麦打ちはさぞかし圧巻だと思う。
さて、と、早速蕎麦を頼もう。
お品書きの1番表には「季節のおそば」
自分ルールが無ければ真っ先に季節のおそばを頼んでいるところだが…
ここは固い意志でページを次へめくる。
蕎麦はそこまで品数多くなく、シンプルな構成。
"せいろう"を注文する。
次のページはつまみ、飲み物と続く。
デフォルトで用意されているおつまみはそこまで多くなく、王道のものばかり。洗練されている。
個人的に蕎麦前を楽しむなら「季節で楽しめる一品料理」を攻めたいところだ。
おつまみをどう攻めていくか、戦略を策定していたら蕎麦が来た。
とにかく今は、次訪れた時の蕎麦前の戦略よりも目の前の蕎麦に集中しよう。
かねこさんの蕎麦に似ている…
白っぽく、滑らかさを感じさせる美しい蕎麦。
辛めの蕎麦つゆをチョンと付けて啜ると、しっかりとしたコシに芳醇な蕎麦の香り。
間違いなく、私が好きになったかねこさんの蕎麦と近いものを感じる。
かねこさんの蕎麦にしても『上野藪蕎麦』にしても、私が特徴的だと感じるのはそのコシだ。
細く、パキッとしたコシのある喉越しの良い蕎麦。正しく、私に蕎麦の美味しさを教えてくれた味だった。
江戸っ子よろしく、サッと食べる。
その後は急須に入った蕎麦湯をゆっくりといただく。
銅製だろうか。
赤褐色の急須はさぞかし熱いことだろう。
腹に触らないよう気をつけながら蕎麦湯を注ぐ。
トロッとした濃いめの蕎麦湯。
最近は七味を加えるのが個人的トレンド。
蕎麦湯を啜りながら、食べた蕎麦に想いを馳せる。
個人的に思い入れの深い味だったからか、食後感に若干の名残惜しさを感じる。
東京でも食べられる懐かしの味。
何故もっと早く来なかったのか…
…いや、過去を悔やむより未来に希望を抱こう。
また来ます。
ご馳走様でした。
ハード系パンダラボッチ 拝
上野藪そば (うえのやぶそば) - 京成上野/そば [食べログ]
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