『とんかつ寿々木』東京都千代田区丸の内【とんかつ文月】
世の中には綺麗なお店と年季の入ったお店がある。
今回ご紹介する『寿々木』さんは、圧倒的に前者だ。
東京駅の駅ビル内にあるお店だから、というのは大いに関係しているだろう。
木の色が明るく、ガラス壁も大きいためかなり解放感がある印象だ。
箱は割と大きめ。しかし、私が行った時間帯はひっきりなしにお客さんが入店しており、大きな箱がつねに満員だった。
加えて、飲食店街の中にあるお店にもかかわらず、である。人気が伺える。
カウンターは低く、座った位置からでも料理人さん達の手仕事が見え、待っている最中も私は全く飽きなかった。
そうこうしているうちにカツが到着。
私はいつも通りヒレカツを注文。
冷めないうちに、肉を喰む。
衣はサクサク。バランスの良いサクサクな衣だ。
肉自体は程よく繊維質で、臭みはほとんどない。
キャベツも薄切りで、みずみずしさが素晴らしい。
薄くスライスすればするほど口当たりが軽くなって、より水分を感じるようになると個人的に感じる。
味噌汁は赤出汁。
記憶が曖昧だが、確かアサリ汁だったと思う。
相棒のピータンは赤出汁の味噌汁が好きで、「豚汁よりも俺は赤出汁派だ!」と豪語していたのをなんとなく思い出しつつ、赤出汁を啜る…
そうだそうだ。忘れちゃいけないのがこのキュウリ。
ごま油とお塩で味付けされたシンプルなキュウリの漬物。
しかしながら、いつもなのか、たまたまだったのか、味付けが絶妙でやけに感動したのを覚えている。
やはりごま油とお塩のコンビは最強だと改めて感じた次第。
東京駅の飲食店街にこんなにうまいとんかつ屋さんがある、ということにものすごい価値があると思う。
新幹線で何処かへ旅行に行く前、「あ、お昼にトンカツ食べてから出発するか。」ということが可能なのだ。しかも、うまいとんかつ屋さんだ。
流石は東京駅。
私はますます東京駅のことが好きになった。
ご馳走様でした。
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