『克ッ 高田馬場』高田馬場:居酒屋のご主人が作る、こだわりのスパイスカレーが凄すぎる!【バル辛September〜高田馬場で待ってる!〜】
肉と日本酒。
人々を惹き付けて止まない、魔性の組み合わせ。
そもそも僕は日本酒が好きだ。
パンダラボッチは根っからのワイン好きだが、僕は日本酒。
麻布十番の「赤星とくまがい」で日本酒と料理のペアリングの妙を体験して以来、酒を一口飲んでから、そのお酒に合いそうな料理を予想して頼むようにしている。
何故なら、単に楽しいからだ。
この夜は、どうしても肉と日本酒の組み合わせを楽しみたくて、バル辛参加店舗のリストとにらめっこ。
決めた。
鴨と日本酒だ。
ここ『克ツ 高田馬場』では、豪快に鴨を頂けるらしい。
取り敢えず日本酒を頼む。
記憶によれば、頼んだ日本酒は「東洋美人」だったはずだ。
お通しはレバーペースト。
この濃厚な旨味が堪らない。
東洋美人のパイナップルのような華やかさは、鴨や羊といったワイルドな旨味との相性が良いと思い、おすすめの中からいくつか頼む。
まずは「京鴨つくね」を。
ワイルド。
焼き上げた香ばしさと鴨の甘い脂の香りが、ビジュアルと共に脳の視床下部を刺激する。
かぶりつくと鴨の旨味が溢れだす。
今まで食べたつくねの中でも、最上級の旨さ。
お次は「ラムロースタタキ」。
間違いない、これは大人気のはずだ。
臭みがなく、旨味が凝縮されたラム肉を、ポン酢でさっぱり頂く。
刺激が欲しいときは、ちょこっと茎わさびを乗せて。
僕はラム臭いのも大好物だが、日本酒に合わせるならこのくらい上品な方がベターなのかもしれない。
次は、お待ちかね「京鴨盛り」だ。
これを求めて『克ツ 高田馬場』にお邪魔したと言っても過言ではない。
鴨の様々な部位を、シンプルに焼き上げる。
お腹一杯鴨を食べられるなんて、なんと贅沢なことか。
この日はレバー、ムネロース、砂肝、ハツ、ササミの五種盛り。
じっくり待っていると、ドンッ!と到着。
凄い。
目の前にこの量の鴨が並ぶのは人生初。
色々な部位を楽しめるのも良い。
思う存分、鴨を楽しめという心の声が聞こえる。
取り敢えずこの感動は語るのも野暮、各自お店で体感されたし。
火入れも絶妙とだけ、付け加えておこう。
鴨の旨さに感動していると、常連さん達とご主人の会話が耳に入る。
どうやらご主人はカレー好きで、ご主人の作るスパイスカレーがめちゃくちゃ旨いとの事。
確かにオススメの左上にあったので、気になっていた。
腹具合と相談しつつ、「ポークスパイスベジタブルカレー」を注文。
これは通常の居酒屋さんで、〆に提供されるレベルのものではない。
素晴らしい出会いだ。
ゴロゴロ入った野菜の甘味に、カルダモンの爽やかな苦み。
マスタードシードの、仄かなナッツのような香ばしさが食欲をそそる。
豚の旨みが下支えしているから、それぞれの風味が活きるのだろう。
腹具合の言うことなんか完全無視し、一心不乱にスプーンを進める。
気がついたら完食。
こんな素晴らしいカレーに出会えて、ご主人と常連さんには感謝である。
この絶品カレー、カレー好きのパンダラボッチに食べさせたいところだ。
まさか、スパイスカレーで〆ることになるとは入店時に思いもよらなかった。
予期せぬ食との出会いも、外食の醍醐味だとしみじみ思う。
高田馬場でガッツリ飲み食いしたい人、非常にお薦めなので是非行くべし。
〆のスパイスカレーは必食だ。
ピータン木綿 拝
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