グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

20代の男二人が、毎月決めたテーマの料理を食べまくる。ただ楽しんでいるだけの日常blog。

『しながわ翁』北品川:「こんな蕎麦は他にないよね。」と、お客さんにそう言わしめるほどの蕎麦。ざる1枚だけではとてもとても…【蕎麦劇場神無月】

 

"蕎麦屋を表す屋号"というものがいくつかある。

「更科」「薮」「砂場」

貴方も聞いたことがあるのではなかろうか。

 

「翁」もそんな屋号の1つらしい。

 

屋号がある、という時点で歴史を感じさせる。

この屋号1つをとっても江戸時代から続く歴史があったりするのだろうか…と想いを馳せる。

いつか詳しい人にじっくり話を聞いてみたいものだ。

 

さて、ここ『しながわ翁』さんは名前が示す通り、品川にある蕎麦の名店だ。

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店の前は大勢の人で連日行列ができている。(撮影はお昼の閉店間際。ピーク時は店の前から長い行列が。)

 

ふと、ショーウィンドウを眺めると、「きのこそば始めました。」の文字。
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もうすっかり秋。

季節の移ろいはあっという間だ。

 

入店し、メニューを眺める。

"きのこそば"にそそられる私。季節ものに弱い。
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しかし…やはりここは"もりそば"か。

極める以上は、まずは最もスタンダードな形を追求していきたい。という、個人的な信念。

何とか信念が勝った。

もりそばの"ざる"を注文。

 

すぐさま到着。もりそばは早くていい。f:id:foodie_pandemonium:20191005193043j:image

見るからに美味しそうな蕎麦。

瑞々しく、艶やかで、美しい。
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蕎麦つゆをチョンと付けて。

啜ると、華やかな蕎麦の香りが。

蕎麦つゆは出汁は濃いが、そこまで辛くはない。

鰹の濃い味と香りが蕎麦の香りと相性抜群だ。

蕎麦はコシがあり、喉越しが素晴らしい。

私は蕎麦の味を楽しむ田舎蕎麦タイプの蕎麦より、喉越しを楽しむこのタイプの蕎麦が好きだ。

暫し蕎麦に没頭…

 

 

 

ーーー食べ終わるまではあっという間だった。

本当にあっという間。5分も経っていなかったように感じる。もしかしたら、待ち時間より短かったかもしれない。

もともとそこまで量も多くないのだ。

この美味い蕎麦をもっと食べたい…。という欲求に駆られる。

しかし、過ぎたるは及ばざるが如しという言葉もある。

この空腹感だからこその、この幸福感。

そう自分に言い聞かせ、店を後にする…

 

ちなみに、店のテーブルにはこんなチラシもある。
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なかなかに分かりやすいのではないだろうか?

場所が少々分かりづらいが故の心遣いではないかと推察する。

非常にありがたい。

 

 

蕎麦を待っている間、隣の老夫婦が

「こんな蕎麦は他にないよね。 ほんと。」

と話しているのが聞こえた。
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その気持ちもうなずける、とてもしなやかで喉越しの良い蕎麦。

「翁」と言われたら、私は真っ先にこのお店が浮かんでしまう。

次は友人達と腹一杯食べに来よう。

 

ご馳走様でした。

ハード系パンダラボッチ 拝

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しながわ翁
03-3471-0967
東京都品川区北品川1-8-14
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131405/13001865/

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