『そば居酒屋 太閤』高田馬場:あなた好みの日本酒が見つかる蕎麦屋!日本酒への認識を塗り変えろ!【バル辛September〜高田馬場で待ってる!〜】
昨今、日本酒の人気低迷が叫ばれており、日本酒の国内出荷量も全体で見れば激減している。
なぜ日本酒の人気が無いのか。
やはりイメージの問題ではないか。
周りの若者に聞いてみると、「罰ゲームで飲まされるもの」であったり、「味が分かんない、甘くなさそう」であったり、かなりネガティブなイメージが多い。
私はそういう人たちに対し、「それは好みの日本酒に出会えていないからだ」と毎回言う。
現状、日常生活で好みの日本酒を見つける事は、意欲が無ければ難しい。
それほどまでに日本酒は多様、かつ若者にとって非日常的な存在なのだ。
アルコール度数も高けりゃ、安くもない。
コンビニやスーパーにあるのは瓶かカップ酒。
確かに若者が魅力に気が付くのは難しいかもしれない。
そんな若者たちに提案する。
普段のちょっとした飲みを、たまにはこうしたお店に変えてみてはいかがだろうか。
ここ『そば居酒屋 太閤』は日本酒と蕎麦がウリの居酒屋だ。
肝心の日本酒のラインナップは、
多すぎ。
いや多くて困ることは無いのだが。
70 mlで提供されるので、色々な日本酒を飲み比べてみたい人にはうってつけだ。
それぞれにテイスティングコメントがあるのも、日本酒初心者には嬉しいのではないだろうか。
ちなみに裏には、
何ともプレミアムな日本酒たちが。
日本酒好きにはたまらないラインナップ。
取り敢えず一杯目は、「町田酒造 無濾過生 直汲み雄町」。
骨太な旨味と酸味。
香りは控えめながら華やか。
ガスは抜け気味で落ち着いた旨さがある。
酸味に合わせたくて「梅水晶」を注文。
さっぱりとしたフルーティーさと塩味が日本酒の旨味を広げる。
少しどっしりとした日本酒が欲しくなり、「豊盃 純米吟醸 月秋」を頂く。
非常に旨味が乗っているが、キレも良く絶妙なバランス感。
予想とは違ったが、旨い日本酒だ。
これには「龍馬タタキ」を合わせる。
しっかり藁焼きした鰹のたたき。
藁の香ばしい香りが食欲をそそる。
ちょこんとニンニクを乗せて醤油をつけたら、もう幸せは約束されたようなものだ。
お酒に弱い私は、このくらいで少し酔いが回り始める。
二軒目もあるので、あと一杯だけ。
「花陽浴 純米吟醸 直汲み備前雄町」
花陽浴特有のトロピカルさに加え、ジューシーな果実味。
甘さは比較的穏やかで、ゆっくりと風味を楽しめる。
これには敢えて「燻製盛合せ」を合わせてみよう。
燻製に合わせると、花陽浴から青っぽい苦味が引き出される。
一見邪魔しそうなのだが、それが燻製の塩味に合うのだ。
個人的には面白い発見。
〆はそば居酒屋と言うことで蕎麦!
「青じそ蕎麦(小)」
仄かに香る青じその香り。
非常に蕎麦の香りに近いので、爽やかさが強まった印象。
非常にのど越しがよい。
つゆは甘めでかなり好みだ。
鼻に抜ける青じその香りも心地よい。
辛めのつゆだったら、この余韻が損なわれていたかもしれない。
この日は三種しか日本酒を楽しめなかったので、またすぐにでも訪れたい。
こんな色々な日本酒を、この価格で楽しめるお店はなかなか無いのではないか。
自分好みの日本酒に出会いたい人も、日本酒が好きな人も、どちらも受け入れてくれるお店がここにある。
ピータン木綿 拝
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