『かめや 新宿店』新宿:青く冷えてゆく東京で食べる、和製ジャンクフード。これはついつい寄りたくなる味。中毒にご注意を!【蕎麦劇場神無月】
「新宿は豪雨」
と聞くとついつい椎名林檎さんの某曲が頭に浮かんでしまうお年頃。
この日の新宿は雨。
それもなかなかの雨。
傘をさしているというのに腕やら背中やらビショビショになる。
せっかく新調したばかりのカバンが汚れてしまわないか心配になりながら、蕎麦屋を探す。
時間が遅いこともあり、閉まっている蕎麦屋も多い。
ーーとはいえ、店はすぐに見つかった。
流石は大都会東京。
新宿駅西口を出て北へ。
こちらの方にはあまり来たことがない。
地図を見ながら雨の新宿を彷徨う。
見上げると、思い出横丁。
何ともディープな雰囲気。この中に蕎麦屋があるようだ。
横丁の中は海外の方でいっぱい。
狭い路地の人混みを掻き分け掻き分け…
あった、ここだ。
『天麩羅 そば うどん かめや』
雨の中、それも夜遅い時間だというのに、客足が止むことがない。
人気が伺える。
雰囲気的には立ち食い蕎麦屋に近い。
回転がとにかく早く、お客さんも入れ替わり立ち替わりだ。
値段もかなりお手頃。
駅からも近いので気軽に食べに来れる。
海外のお客さんも多いのだろう。
英語などで表記されたメニューも。
今回私は"天ぷらそば"を注文。
シンプルだけど美味しそうな見た目…!
天ぷらはかき揚げ一択の様子。
柔らかめの蕎麦に濃いめのつゆ、衣の分厚いかき揚げからつゆに油が染み出し、時間とともにまろやかな味わいに…
何より、この濃いめのつゆが素晴らしい。エッジの効いた塩味と濃いめの出汁が雨で冷えた身体に沁みる。
値段の安さも相まって、中毒性の非常に高い一杯だと感じた。
新宿で飲んだ帰りに締めの一杯…なんて気持ちになってしまいそうだ。
新宿は豪雨。
青く冷えてゆく東京で体の芯まで沁みる、和製ジャンクフードが此処にある。
ご馳走様でした。
ハード系パンダラボッチ 拝
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