グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

グルメ百鬼夜行「選択と集中メシ」

20代の男二人が、毎月決めたテーマの料理を食べまくる。ただ楽しんでいるだけの日常blog。

『とんかつ大将』神奈川県麻生区栗平【とんかつ文月】

胃が弱い私にとって、揚げ物と胃もたれは切っても切り離せない関係にある。
カップヌードルを食べて胃潰瘍になりかけたのは鉄板の笑い話だ。

しかし最近はアラサーにもなり、笑ってばかりもいられない。
お肉はもちろん大好物だが、最近は赤身以外を食べると大抵夜に苦しむことになる。
「食べたいけど、胃もたれが...」
この葛藤が、日々私を悩ませる。


【とんかつ文月】に入り、私はただただ不安であった。
毎晩胃もたれと戦うことになるのか。
仕事に影響はでないのか。
毎晩激闘を繰り広げるうちに学んだことは、

「あ、大したことないじゃん。」

である。

慣れるのだ。
胃もたれに。
人間の適応力は恐ろしい。
加速度的に成長している現代に適応している私たちにとって、胃もたれごとき些細なことである。


こうして、二週間のとんかつ生活で一日二とんかつにも適応した私であるが、些細な胃もたれすら感じさせないとんかつ屋さんに出会えると、とても良い日を過ごした気分になれる。

神奈川県の栗平にある『とんかつ大将』も、そんなお店のひとつ。

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私の師匠がお薦めしてくれたお店だ。
小田急栗平駅から歩いて二分ほど。
とても駅から近い。

この日は師匠と豚活。
取り敢えず、ビールで乾杯。

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師匠曰く、サッポロ黒ラベルを置く店はそれなりにビールにまで気を使っているから信頼できる場合が多い、とのこと。
どんなビールが置いてあるかまでは、意識したことがなかった。

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魅力的なメニューが沢山あるが、師匠おすすめの「ロースカツ定食」に「一口ヒレカツ」をトッピングすることに。

待っていると、まず二口、いや三口ヒレカツが来た。

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十分すぎる大きさ。
これは身長が2mある人の一口サイズだろう。


なんて眺めていると、すぐに「ロースカツ定食」が登場。

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一発でわかる旨いやつである。
サクサクの衣に、繊維が維持された無垢な肉質。
そして素晴らしい衣と肉の親和性。
非常に完成度が高い。

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一口頂くと、肉の旨味と甘味が口に広がる。
そして非常に脂のキレがよい。
スッと消えるので、すぐ次の一切れに手が伸びてしまう。
「とんかつ侍」という謎のキャラクターが、敵をバッタバッタと斬り倒す空想をしながら食べ進める。


おっと、一口ヒレカツを忘れてはいけない。

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断面を見て欲しい。
断面は言わずもがな理想に近い。
これがトッピングで300円...安すぎである。

非常に衣がサクサクで、肉の縮みもない素晴らしい火入れ。
衣と肉に溝がない故、食感に統一性がある。
サクッ即ジュワッ。
これは旨い。


他のトッピングも、もちろん素晴らしい。
特にチキンカツは必食である。

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こんなにしっとりした肉質のチキンカツを、僕は食べたことがない。
肉本来の旨味を衣が閉じ込めているため、噛み締める度に旨味が広がる。
このチキンカツはずっと噛んでいられる。


『とんかつ大将』、また良いお店に出会うことができた。
師匠に感謝である。

都心からは少し離れているが、【とんかつ文月】を終え20店舗以上のとんかつを食べた経験から、こちらは間違いなくお薦めできる。

翌日もスッキリ快調な、素晴らしいとんかつ屋さんである。

ピータン木綿 拝

これまでの【とんかつ文月】はこちら。

foodie-pandemonium.hatenablog.com